3月13日 放送内容

Q 今週も、全国健康保険協会 熊本支部 支部長の斉藤和則さんに話を伺います。
  健康保険料率が来月納付分から上がるということですが、
    健康保険料はどういうふうに使われているんでしょうか。

A はい。協会けんぽ全体で平成22年度決算では、7兆5千億を超える支出がありましたが、
   加入者のみなさまの医療費などに4兆6千億円、
   高齢者の医療費を支えるための拠出金などに2兆8千億円が使われており、
   これで約98%を占めます。なかなかピンとこられないと思いますので、
   1万円の健康保険料に換算して説明いたします。

Q お願いします。

A はい。1万円のうち、まずは、加入者のみなさまが病院などを受診された時の医療費が約5,220円、
   加入者のみなさまが病気で仕事を休まれた時の手当金や出産された時の給付金が約640円、
   加入者のみなさまの健診や保健指導の費用が約110円、
   協会けんぽの事務経費などが約80円となっています。
   残りの約3,950円が高齢者の方々が病院などを受診した時の医療費・・つまり高齢者を支えるための拠出金となっています。

Q 私たちの保険料の4割が高齢者のために使われているということなんですね。
   自分のお給料から引かれている健康保険料が高齢者のために使われているって一般の方はご存じないと思うんですね。
   もっと広くお知らせすべきなんじゃないでしょうか。

A そうですね。健康保険料率引き上げの背景や、保険料率の上昇を抑制するための施策については、
   皆様にわかりやすく丁寧に説明していく必要があると考えています。
   また、健康と医療は、皆様の生活の大切な基盤ですから、
   将来の安心のために、制度の見直しを国に求めています。

Q 制度の見直しとはどういうことですか。

A はい。先ほど健康保険料1万円の使い道をご説明いたしましたが、
   協会けんぽの収入はみなさまからお預かりする保険料に加えて国庫補助があります。
   現在国庫補助率は13.4%ですが、国庫補助の法的上限が20%になっていますので、
   まずは20%まで国庫補助率を引き上げてくださいというお願いをしています。
  もう1点は、拠出金の負担が年々重くなっている高齢者医療制度の見直しをお願いしています。

Q そうなんですね。ぜひよろしくお願いいします。今週もありがとうございました。

3月6日 放送内容

 

Q 今週は、全国健康保険協会 熊本支部 支部長の斉藤和則さんに話を伺います。

 来月納付分から健康保険料率が引き上げとなるそうですね。

A はい。事業主・加入者の皆さんの健康保険料率は、昨年、一昨年に続いて4月納付分から引き上げをお願いすることになりました。

Q やはり、高齢化に伴う医療費の増加が原因でしょうか。

A そうですね。加入者の皆さまが健康保険証を使って受診される際、一般の方ですとご本人が3割負担、残りの7割分の医療費を協会けんぽが負担しています。医療費は毎年右肩上がりに増加しておりますので、協会けんぽの負担分も増加しております。一方で、景気回復の兆しが見られない中、加入者の皆様の報酬額が伸び悩んでいることもあり、医療費を主とする支出の伸びに、収入の伸びが追いついていない状況です。また、平成21年度に資金不足となり借り入れをしました。その返済を24年度末までに行う必要がございます。そこで、やむなく保険料率を引き上げさせていただくことになりました。

Q 給与明細を見ますと、基本保険料率と、特定保険料率と分けて書いてありますが、それぞれどういうものですか。

A はい。実は、基本保険料率が加入者の皆様の医療費や保健事業に充てるための保険料率、特定保険料率は、協会けんぽが、高齢者の医療費を支えるための納付金として拠出している分の保険料率です。

4月納付分からは、熊本支部の基本保険料率が6.06%、特定保険料率は全国一律で4.01%合わせて10.07%となります。

Q 私たちの健康保険料は、自分たちの医療費や健診の費用ばかりでなく全体の4割以上が高齢者の支援に使われているんですね。

A はい。高齢者を現役世代が支えていくことは大事なことだと思います。しかし、今後ますます高齢化が進んでいく中、現役世代の負担にも限界があります。皆さまの保険料率の上昇を抑えるため、国に対して、協会への国庫補助率の引き上げや高齢者医療制度の見直しを求めています。

Q 自分が負担している健康保険料率が、高齢者の方のためにも使われているんだということがよくわかりました。ありがとうございました。

2月28日(火) 放送内容

今週も、熊本県集団検診機関連絡会を代表して、済生会熊本病院健診センターの
健康運動指導士 有吉 亮さんにお話を伺っていきます。

Q1.健康の保持増進のために必要な運動について教えてください。
A1. 健康づくりのための運動は、何か特別なことやきついことをする必要はありません。
       毎日の生活の中の「ちょっと面倒」を「ちょっと頑張る」に変えていただき、こまめに動くようにします。
     「ちょっと面倒だから、エレベーターを使う。」とか「ちょっと面倒だから、雑用を人に頼む。」など、
      その「ちょっと」の積み重ねが生活習慣病につながっていきます。
     (厚生労働省の指針の中でも、健康づくりの運動は、細切れでもよいとされています。)
      ちなみに、科学的にメタボを予防できると考えられている活動量は、一日あたり50分のウォーキングと同等の活動量とされています。

Q2. 体重を減らすことを目的にした場合、どのような運動がお勧めですか?

A2. 体脂肪を減らすには、ウォーキングなどの有酸素運動が効果的であることはよく
        知られています。しかし、最も効率のよい方法は、
        筋力トレーニング後に有酸素運動を行って頂くことです。
        筋力トレーニング後は、脂肪の分解を促すホルモンが多量に分泌されることが証明されています。
      (つまり、筋力トレーニング後は、とても脂肪が消費しやすい状態になっているということです。)
        効果的に脂肪を燃やしたい方は、是非スクワットなどの筋力トレーニングを行っ
       てから、ウォーキングに行かれることをお勧めします。

Q3. 運動を始めようと思っても、時間がない、続かないという方多いですよね。運動
        を続けるための秘訣ってありますか?

A3. (最初にもお話しましたが、)日常生活の中でいかに活動量を増やせるかがポイントです。
       「できるだけ歩く」「階段を使う」などの日常的な行動をしっかり増やすことができれば、
        わざわざ時間を作って運動する必要はありません。ストレスにならない範囲で頑張ることが、
        継続のポイントです。また、運動を始めて、自分に起こる変化に気づくことができれば、
        続けてみようという「やる気」につながります。
        体重計や歩数計は、それを気づかせてくれるいいツールですので、ぜひ活用していただきたいです。

Q4. 最後に、誰でも手軽にできるお勧めの運動を教えてください。

A4. 家でも職場でも、いつでも簡単に行える「ドローイン」というエクササイズを、
        ご紹介します。
        やり方はとても簡単で、まずは、息を吸いながらめいっぱいお腹を凹ませます。
        あとは凹ませたままの状態で、息をゆっくりと吐き出しながら10秒程度、凹ませた状態をキープします。
        これは、普段あまり使われないお腹の筋肉を刺激し、ウエストの引き締めに効果があります。
      (それ以外にも、頻繁に行えば消費エネルギーはどんどん増えますし、姿勢をよくしたり腰痛の改善にも効果があります。)
       とにかく簡単にできてたくさんの効果が期待できますので、
       とてもおすすめのエクササイズです。

Q5.ぜひやってみたいですね。今週もありがとうございました。

2月21日(火) 放送内容

 今週は、熊本県集団検診機関連絡会を代表して、
  済生会熊本病院健診センターの
  健康運動指導士 有吉 亮さんにお話を伺っていきます。

Q1.健診を受けた後、特定保健指導をされると伺いましたが、特定保健指導はどうい
      うものですか?

A1. 近年、糖尿病などの生活習慣病の有病者・予備群の方はどんどん増加しており、
      それを原因とする死亡は、全体の約3分の1にものぼると推計されています。生活
      習慣病は、一人一人が、バランスの取れた食生活、適度な運動習慣を身に付けるこ
      とで予防することができる病気です。健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが
      高く、生活習慣の改善によって、生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対し、
      生活習慣を見直すサポートをするというのが、特定保健指導という制度です。

Q2. 具体的にはどのようなことをするんですか?

A2. 6ヶ月間で、より良い生活習慣を身につけていただくことが目標です。
        当センターの場合、まずは保健師と一緒に、
        いまの生活習慣の問題点について振り返り、生活スタイルにあった解決策を考えます。
       その後、管理栄養士と健康運動指導士が、食事と運動の具体的な改善についてのお手伝いをします。
      (フードモデルの中から選んでのせるだけで、
       瞬時に栄養バランスやカロリーがわかる食事支援システムや自分に合ったフィットネスツールを使っての効果的な運動など、)
       専門家の支援を受けながら取り組めることで、生活習慣改善の成功につながりやすいプログラムになっています。

Q3. どのくらいの効果があるのでしょうか?
A3. 例えば「野菜から食べるようにする」という食事の目標と、
       「食後に5分間の筋トレをする」という運動の目標を継続した結果、
        一年後の健診で、データが改善した方もいらっしゃいます。
        一見「こんなことで効果があるの?」ということが、生活習慣病の予防・改善につながることも少なくありません。
        自分では気づいていないメタボの元凶になっている習慣があるかもしれませんので、
        是非一度、私たちと生活習慣の見直しをして頂きたいと思います。

Q4. 日頃サポートされていて、脱メタボ成功のための秘訣を教えてください。

A4. 見られているという環境をつくることが大切です。
        例えば家族や職場の同僚に脱メタボを宣言すれば、
        その人たちが見ている人になります。
        不摂生をすれば指摘されますし、頑張っていれば褒めてくれます。
       (生活習慣の改善が身につくには時間がかかります。
        その間、一緒に取り組む仲間や応援してくれる家族がいれば、継続の大きな力になります。)
        特定保健指導は、保健師や健康運動指導士が家族や友人に代わり、
        あなたの健康づくりを応援する制度です。ぜひ活用していただき、生活習慣病の予防につなげて欲しいです。

Q5.今週もありがとうございました。

2月14日(火)  放送内容

今週も、熊本県集団検診連絡会を代表して、
済生会熊本病院健診センターの保健師 田川 愛子さんに健診のお話を伺っていきます。

Q1,健診を受けっぱなしにしない、その後の対応が大切だと思うんですが・・・。

A1,健診を受けて結果が出た後に、要精密や要治療の方々には、医療機関への受診勧奨を行っています。
      しかし、生活習慣病に関する項目は、受診率が低い状況です。
     受診者の方からも、「精密検査が必要だと言われたが、自覚症状がないので病院へは行かなかった。
      仕事も忙しかったし、暇もなかった」と言うような話を聞くことあります。
     特に生活習慣病は、自覚症状がないため、放置されやすく、
     せっかく毎年健診を受けていても、生活改善については、
     積極的に取り組んでいない方もいらっしゃいます。
     要精密の結果を放置していたことで、その後内服治療が必要になり、
    「もっと早くから真剣に考えておけば良かった」と話された方もいました。

Q2,結果を確認して、要治療や要精密であればすぐに受診することが必要なんですね。

A2,はい。
      受けっぱなしの健診とならないように、健診結果を確認して、
      必要があればかかりつけ医や近くの医療機関を受診してください。
      先日健診に来られた方で、昨年より結果が改善していたので、
      お話を聞いてみると、健診のたびに高血糖の指摘を受けていた方が、
     友人が入院した事で怖くなり、受診をしたそうです。薬は飲みたくないからと、
     生活改善に取り組んだおかげで、減量に成功し、結果も改善しました。
    「病院は敷居が高いと思っていたが、受診をして良かった。」と話されていました。

Q3,健診結果を見て、要治療や、要精密検査でなかったらほっとしますね。

A3,要治療や要精密の指示がなかった方も、
      定期的に健診を受けて自分の健康状態をチェックし、
      病気の早期発見に努めていただきたいと思います。
      また、特定健診の結果を上手に活用して、生活習慣を見直すことにより、
      生活習慣病の予防だけではなく、健康の維持増進にもつながります。
      特定健診の結果、特定保健指導の対象となった場合は、
      生活習慣を改善するための保健指導を受けることができます。
      自分の生活習慣を振り返る良い機会として、利用して頂きたいと思います。

2月7日(火) 放送内容

今週は、熊本県集団検診連絡会を代表して、
済生会熊本病院健診センターの保健師 田川 愛子さんに健診のお話を伺っていきます。

Q1,特定健診の目的はどこにあるのでしょうか?

A1,「特定健診」は、平成20年4月から40歳~74歳までの医療保険加入者を対象に、
     新しい制度としてスタートした健康診断です。
     特定健診は、糖尿病や高血圧や脂質異常症などの生活習慣病を未然に防ぐことを目的にしています。
     見つけることが目的ではなく、
     メタボリックシンドロームの基準に該当する人や予備群の人を探し出して、
     各々に合った生活改善を実行することを求めています。

Q2、特定健診を受けると、どんなことがわかりますか?

A2,特定健診で行われる検査からは、BMI値や腹囲で判定される、
      内臓脂肪型肥満や高血圧、高血糖、脂質異常といった診断のほかに、
      肝臓や腎臓、尿路系の機能異常など、全身の臓器や血管の状態が分かります。
     生活習慣病は一般的には自覚症状がほとんどないので、
     かくれた異常を早く見つけるよい機会です。
     また、今の生活を続けると今後どのようになるのかが予測できます。
     そこから、現在の生活習慣の改善ポイントを探ることができます。

Q3,特定健診はどうやって受けるのでしょうか?

A3,それぞれの保険者が実施している健診を受けて頂くことができますが、
      協会けんぽのご本人の場合、35歳から74歳の方は一般健診を、
      40歳50歳は一般健診に項目をプラスした付加健診を受けることができます。
      女性は、乳がんや子宮がん検診も偶数年齢で受けることができます。
      また、扶養に入られているご家族は、
      特定健診を受けるための受診券を使われると、
      協会けんぽからの補助があります。
      協会けんぽの加入者でない方は、それぞれご加入の保険者に確認して下さい。

Q4,特定健診に携われる中で、
      田川さんが日頃感じておられる事を伺いたいのですが・・・

A4,はい。生活習慣に関する結果について、
      興味を持たれる方が増えてきているように感じます。
      メタボリックシンドロームという言葉も随分浸透してきて、
      健診後の保健指導の際も、お腹周りの事を気にされる方や、
    「内臓脂肪はどうやって減らすの?」と、具体的な質問をされる方もいらっしゃいます。
      ただ、生活改善に取り組むとなると、難しいようで、分かっているけど・・・
      その一歩が踏み出せないと、毎年健診のたびに話される方もいます。
   年に1回の健診を、今後の健康維持のために上手に活用して頂きたいと常に思っています。

Q5,田川さん、健診のお話ありがとうございました。

1月31日 放送内容

Q1 今月は、熊本県医師会理事 大柿 悟先生に禁煙についてお話を伺っています。
  先生、今週は、禁煙外来について教えてください。

A1 禁煙外来は、たばこをやめたい人向けに作られた専門外来の科目です。
  一定の基準による条件付きではあるものの、
  条件を満たす喫煙者には健康保険の保険適用がされています。

Q2 健康保険が使えるんですね。

A2 はい。
  条件があるんですが、まず、患者自らが禁煙を望むこと、
  ニコチン依存症診断用のスクリーニングテスト (TDS) を行い5点以上と診断された方 、
  喫煙年数と1日の喫煙本数を掛けた物(プリンクマン指数)が200以上であること 、
  治療方法に関しての文章(禁煙治療のための標準手順書)を読み、
  治療に関する承諾書を記述することとなっています。
  一方、診療機関にも一定の施設基準があります。

Q3 どんな治療が行われるんでしょうか。

A3 飲み薬や貼り薬が主な治療法です。
  医師や看護師によるアドバイスを受けながら12週間で5回の診察を受けます。
  禁煙治療プログラムは、初回診療、初回診療から2週間後、
  4週間後、8週間後、12週間後の計4回の再診、
  トータル5回の診療で構成されています。この間、診療、呼気一酸化炭素測定、
  禁煙実行、継続に向けてのアドバイス、禁煙補助薬の処方などが行われます。

Q4 昨年、たばこ税が上がってから、
  禁煙外来を受診する患者が増えているという話を耳にしますが、
  お医者さんの力を借りないとやめれないものなんですね。
 
A4 よく、たばこがやめられない人を意志が弱いと一言でかたづけてしまいがちなんですが、
  たばこをなかなかやめられないのは、
  ニコチンの持つ強い依存性が原因ですから、
  治療の必要な病気という位置づけで健康保険が使えるようになったという経過があります。

Q5 そうなんですね。
  健康のためにたばこをやめたい、家族のためにたばこをやめたい、
  でもなかなかやめられない皆さん、
  一度、専門の禁煙外来を受診してみられたらいかがでしょうか。

1月24日 放送内容

Q1 今週も、熊本県医師会理事 大柿 悟先生に禁煙についてお話を伺います。
  具体的にどうすれば禁煙できますか?

A1 まずは、自分の喫煙行動を観察しましょう。
  自分の喫煙行動を記録することが有効です。
  1日に何本吸うか記録するだけで本数が減る方もいらっしゃいます。

Q2  禁煙に向けてのアドバイスをお願いします。

A2 何かきっかけをつかみ禁煙の意欲を高める事が一番重要です。
  たとえば、このごろ体調が良くないからやめてみようとか、
  子供ができたからこの機会に禁煙しようとか
  会社でたばこが吸いづらくなったからこの際やめようという具合です。
  きっかけをつかんだら、その後1~2週間の余裕を持って禁煙を始める日を決めましょう。
  少し時間にゆとりが出来た、盆休み、正月休み、誕生日、結婚記念日など、
  この日からやめるという日を具体的に決めることが大事です。

Q3  禁煙に伴って、禁断症状が現れると聞きますが・・・

A3 禁煙を始めると、無性にタバコがすいたくなったり、
  いらいらしたり体がだるくなったりするなどの禁断症状が現れます。
  たばこを吸いたくなったら水を飲む、深呼吸する、糖分の少ないガムをかむ、
  昆布をかむ、軽い運動をするなどが有効です。
  いらいらしたり、落ち着かない場合は、深呼吸をしたり、
  リラクゼーション法を行うことが有効です。
  禁煙を始めて一週間は仕事を減らすのもいいでしょう。
  体がだるくなったり、眠くなったりする場合は睡眠を十分にとりましょう。
  軽い運動もお勧めです。
  頭痛がする場合には、足を高くして仰向けに寝るなどすれば解消できます。

Q 禁断症状も、現れるものと思って、
 対処法を知っておくことが大切ですね。
 先生、今週もありがとうございました。

1月17日 放送内容

Q1 今月は、熊本県医師会理事 大柿 悟先生に禁煙についてお話を伺っています。
  たばこは体に悪いと思っていても、なかなかやめられないというお話を聞いた
  りするんですが・・・

A1 それは、喫煙者の約7割がニコチン依存症だからです。
  そのうちの約4割が無自覚なんですね。
  ニコチン依存症の依存性はコカイン並みといわれ、
  その中の過半数が将来自身が肺がんになる可能性が高いことを自覚しています。
  ニコチン依存症の多くは禁煙を希望し、
  実際に禁煙を試みているものの失敗し、喫煙を継続しています。

Q2 禁煙するメリットがないとなかなかやめることは難しいかもしれませんね。
 
A2 禁煙のメリットはたくさんあります。
  禁煙開始直後から顕著に現れてきます。 

Q3 禁煙開始直後からですか?

A3 禁煙開始とともに、大事な周りの人を煙草の煙で汚染する心配がなくなります。

Q4 確かにそうですね。

A4 20分後には、血圧と脈が正常値に下がり、手足の体温が上がります。
  24時間後には、心臓発作の可能性が減ります。

Q5 そんなに早くですか?

A5 2週間から3か月もすると、
  循環機能もよくなり肺機能も30%よくなるといわれています。
  10年もすればいろいろな病気にかかるリスクが、
  たばこを吸わない人のレベルに近づきます。
  長年たばこを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。

1月10日 放送内容

Q1 今月は、熊本県医師会理事 大柿 悟先生に禁煙についてお話を伺っています。
    先生、たばこが関係する病気というのがあるんでしょうか。

A1 喫煙により発症のリスクが増大すると考えられる疾患を「喫煙関連疾患」、
    あるいは「たばこ病」と呼んでいます。
    悪性新生物つまりがん、冠状動脈疾患、脳血管疾患、慢性閉そく性肺疾患は、
    喫煙が健康に与える悪影響の代表的なものです。

Q2 たばこは体に良くないと聞きますが、
    本当にいろいろな病気のリスクが高まるんですね。

A2 そうですね。肺がんでは、非喫煙者に対し1日40本の喫煙者では
    約11.8倍も死亡リスクが高くなり、虚血性心疾患でも約3.8倍、
    脳卒中では約1.3倍と、いずれの病気においてもたばこによって、
    かなり死亡リスクが高くなるといわれています。
  ほかにも、胃・十二指腸潰瘍や糖尿病にも関係するといわれています。

Q3 若い女性の喫煙が近年増加傾向にあるといわれていますね。

A3 そうですね。特に20代の若い女性の喫煙率が増えています。
    タバコは女性ホルモンの分泌を抑え、肌のつや、しわ、張りがなくなり、
    吹き出物ができやすくなります。
    骨粗鬆症の危険も高まり、歯が黄ばんで歯茎が黒ずみ歯周病のリスクも高まります。
    さらには、妊娠、出産にも影響し、不妊症や、
    低体重児、奇形児が多くなるといわれています。

Q4 百害あって一利なしといいますが、
    たばこに関しては、本当にそのとおりという感じですね。
    今週もありがとうございました。